今月半ばまでのぽかぽか陽気が一転、北国らしい冬の空模様となってきました。アラレに雪が庭を白く染める中、スコップやお玉、しゃもじなど道具を駆使して、植え込みや階段の隅に残る雪の塊をすくい集める目ざとさ、執念には目を瞠るものがあります(笑、特にうめももプチちゃん)。集めた雪は庭のおままごと(アイス屋さん)の材料になったり、カップに水をためて浮かべてみたり、水たまりに入れて溶かすなどそれぞれ。空からの自然物で、それも少量でも目を輝かせて遊び込める・・・日本の北国の子どもたちは幸せだ、とつくづく思うところです。
さて先週は年中さんの発表会があり、まつくりさんもちょこっと出番がありましたが、うめももさんは二階席からお客さんとして参加。食い入るように見入っていました。練習中も准レギュラーのように混ざっているうめももちゃんがいたり、自由遊びの中でも庭の木工ハウスにホースなどを連係プレイでうまいこと木や竹に繋いで「宇宙ロケット」ごっこ、「ロケット消防隊」となって遊んだり、宇宙の世界を自分たちの遊びに取り入れるなど、取り組みを含めた「見る」「見える」環境の中での影響の大きさを感じます。
そして発表会から数日置いて昨日は年末恒例のクリスマス会。年中発表会からわずか2日の合間しかありませんが、それぞれの学年の音色や歌が聞こえてくると、部屋から覗いてみたり、身体を揺らせてみたり…。「聞こえる」環境も子どもたちには多様な刺激がいっぱい(換気もばっちり・‥笑)。
そしてまつくりさんは夏から秋にかけて取り組みを進めた茶器づくり(木の花祭りでデビュー!)。その集大成として石膏で型取りした茶器の残った石膏をローソク台にして出演。創るプロセスも釘を使いちまちま・・・と先っぽから釘の頭側を駆使して使い、そのうえで彫刻刀を貸し与えてみるとみなが見事な使い方でキャンドル台を彫り上げてくれました。ホントに長い期間の作成の間、誰もケガすることなく慎重な使い方、そして出来上がったは周りから見ている年中、年少さんなどにはホントに憧れの視線を受けており、さらなる自信につながったようです。
(年長担任曰くモノ…道具…の扱いに人類進化の過程をたどった、プロセスを経たからこその当日の姿だった、とか。)
クリスマス会当日は1歳ぐみちゃんも含めて園児全員が参加(1歳さんの出番はないけれどお客さんとして。食い入るように見入っていたとか。そして合間の休憩時間帯はぐみ同士で遊び転げていたそうです…笑)。様々な歌とリズム、踊りなどみんなで楽しみました。音楽も人と人とを繋ぐ大きな力がある、と毎年のクリスマス会で思うところですが、今年は年長さんのキャンドルの灯りの演出がさらにその想いを強めてくれました。子どもたちが巻き添えになる悲惨な戦争や様々な自然災害、貧困や虐待など社会問題など暗い世相で苦しむ人たちへの鎮魂のようでもあり、国や人種、宗教や思想信条、文化や言葉の壁を超えて人は繋がっていけるはず・・・という世界平和への想いにかられたのは歳のせいか(笑)、はたまた卒園3ヶ月を前にした凛々しさ増す姿への感傷的な想いも重なったせいでしょうか・・・。一人一人がキャンドルを持って階段から入場する厳かな雰囲気は、楽しさ、賑やかさの中に非常にスパイスを利かせた表現力を魅せてくれた、と感涙・・・。
なお、さくらあんずさんは運動会で使った「ビニール袋」をサンタのプレゼント袋に見立てパフォーマンスと歌を、うめももちゃんはリズム遊びと歌を、ぷちと2歳ぐみちゃんは手作り楽器を手に遊ぶところをそれぞれ披露。音楽サークルのお家の方々に素敵なトーンチャイムと合唱で華を添えて頂き、恒例の王子様とお姫様から本物のダンスを子どもたちにプレゼントしてくれました。(その踊りをキャットウォークなど上から真似て踊っているうめももプチちゃん。それもキレキレで驚き…笑)
さらに今年は卒園生の高校生がサックス演奏を披露するスペシャルな贈り物も…。子どもたちの好きな曲からジャズの名曲までセミプロ並みの演奏に子どもたち以上に先生たちが聞き惚れてしまいました。MCも見事で、またダンスの王子様、お姫様の衣装替えの合間にも、参加者をサックス一つで踊りまくれる曲を演奏してくれるなど、その適応力に驚き!幼稚園時代を知っている先生は思わず涙がほろり…。卒園生のこうした里帰りも嬉しい限りです。(個人的にはアンコールの声の中、もうこれは行くしかない!と身体ムズムズとホールにしゃしゃり出て、ギターとのコラボが出来たことが最高にうれしい限りでした。)
そしてお礼に子どもたちから全員合唱(赤鼻のトナカイ)でお返しをして一年の最後を締めました。
音楽サークルの皆さん、王子様、お姫様、そして卒園生のAちゃん、素敵なクリスマスプレゼント、本当に有難うございました。
あゆどん(記)
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