まつくりさん達は昨日と今日の二日間、お茶参観がありました。お茶のお稽古は五月からスタートし、月に一度和室でみゆき先生とお稽古をしてきました(あとはお部屋でも担任と月に一度のお稽古もあり)。年長さんだけが体験できる非日常空間の時間…静けさや(ふすまの向こうは賑やかだけど笑)正座をして背筋を伸ばす程よい緊張感、普段は使わないような言い回しやお道具の扱い等々、短い時間の中にもここでしか味わえない体験がたくさんあります。そして、毎回お抹茶とお菓子を頂けるのも楽しみの一つです。
いつもなら点てたお茶は自分で飲んだりお友達が飲んだりするのですが、お茶参観ではお家の人に飲んでもらいます。これがまつくりさんにはとっても楽しみだったようで、お部屋にお茶参観の時間割りを貼り出すと、みんな「ぼくは〇日の□時からかあ~」と何度もチェックしていました!
そして昨日今日の本番も、ちょっとおめかししてきた子もいたりして、朝からソワソワ。和室に何度も覗きに来たりして「次は3番目のグループだね」と自分の順がくるのを待っていました。でもでも!いざ自分の番になってお客さん(お家の人)を目の前にすると、カチコチ!笑
いつも以上に動作が焦ったり、いつも置かない場所にお道具を置いてみたりと、あれあれ緊張してるのね?と分かり易く体に出ていました。緊張と嬉しさからお抹茶を大増量しすぎて、見たことない量のお抹茶を入れちゃってた子も(ちなみにそのお茶を飲んだお家の方は「デリシャス」って顔色一つ変えずにおっしゃってました)!それから、気合が入りすぎて全身の力を込めてお茶を点てる子も。茶筅が折れるんじゃないかと思いました…。
嬉しさと緊張を抱えながら過ごした本番、終わった後の解放感、充実感、余韻、お茶が終わるんだという寂しさ…色んな感情がみんなの中に渦巻いていた二日間でした。一年間通してやって来たからこそ味わえるこの気持ち…昨日今日と体調不良でお休みした子にもやっぱり通ってほしいなと思います。来週の月曜日に、お休みした子のお茶参観を開催したいと思います。みゆき先生にも来ていただけます。なので、がっかりせずに来週に備えて体力をつけておいてね!! りえせんせい(記)
お茶参観~おまけ~
お昼ご飯が終わったあと、子ども達は最後のお抹茶を和室で飲みました。
「よっしーが点てる?それとも自分で点てる?」と聞くと、「いつも自分で入れて飲んでるから~たまには違う人に入れてもらうのもいいかもな~。だからよっしー入れて」という子もいれば、「ん~最後だしな~。ぼくは最後まで自分でがんばろうと思う。だから自分でいれる」という子も…。お茶参観を終え、それぞれがとてもリラックスした表情で一服。
中には「これで最後だから、自分の心が悲しくなって、なんかもうこんな感じで…」と体を使って自分の心の内を表現する子も(笑)。そのあと「これで最後のお菓子だって思うと悲しい…。もっとお菓子食べたかった…」と涙ぐむ姿に子ども達なりに幼稚園生活が一つ一つ終わっていくことを感じているんだな~と伝わってきました。
またよっしーが「これで最後のお抹茶だから、幼稚園で飲んだお抹茶の味を忘れないでね」なんて言うとある子は「じゃーここに“愛情”を付けておかなくちゃね♪」と人差し指で口元をチョンと触っていて「もしかしてお家でご飯粒か何かが口元についたとき、お母さんがそれを“愛情”と呼んでいるのか…?でも今の話とどう繋がるんだ…?(笑)。いや、もしかしたらみゆき先生がお抹茶飲んだ後に口元につくお抹茶のことを“愛情”と言っていたとか?」などと推測しながらも、子ども達一人一人との会話がとても楽しく、よっしーの方がほっこりとしたひと時をおくらせてもらいました。
みな一様に「お母さん“おいしい”って言って飲んでた!」「(お点前)いつもできてるのに緊張して忘れてしまった」と自然とお茶参観のことを伝えてきて、こうやって体験したことをこちらが聞かなくても自分で言いたくなる、話してまたその時のことを振り返る、ということが“本物の体験”ってやつなのかな~…とちょっと思ったよっしーなのでありました。(行事とかでなくても、ピカピカの泥団子ができた~!とか、散歩でちょっと冒険して川の近くの土手を歩いてみたー!とか、トンカチで指うっちゃって痛かったー!などなど…子どもの心に残る体験というのはいろんなところにいろんなモノがたくさんあるからね)
さてさて、ほっこりしたところで、まつくりさん達はラストスパートに入るけれど、今日も一日、まつくりさんにたくさん笑わせてもらって元気もらおうっと♪(笑)
記:よっしー
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