気付けば園庭の栗も熟して茶色に色づき始め、ブランコわきのミニ田んぼの葦のような背の稲にも稲穂がしっかり育ち、セミの抜け殻が貯まる植え込みにはトンボも飛来。猛暑の夏の中でも少しづつ季節の移り変わりを感じる中、新学期がスタートしました・・・。
さて振り返れば夏休みは猛暑ではありましたが、夏の特別遠足は予定通り全学年完遂。昨年まではコロナ禍でもあり、貸し切りバスなど利用していましたが、今年は公共機関などを活用、暑さも体感。まつくりさん、さくらあんずさんは身近な犀川で川遊びを、うめももは内川のスポーツ広場で水遊び&虫取りを楽しむなど、夏の自然を満喫。暑いからこその川遊び、水遊びを本当に満喫していた子どもたちでした。(特に犀川は場所を選ぶと筏<イカダ>も使え、魚を追えたり、身近な自然再発見の遊び場です。)
職員も研修にプライベイトに非日常の夏休みを送りましたが、長野で行われた私立幼稚園の東海北陸地区の教育研究大会は対面式で二日間、木の花はじめ石川からも多くの教職員が参加。初日の全体会での基調講演は脳科学の専門家の方のお話で対話型AI(チャットGPT)と比較した人間の思考力の土台に身体性があることを解説されて興味深いことでした。五感、筋肉、内臓と脳(思考や感情)などの相関性です。暑さへの適応性もこれからの時代(温暖化に伴う日本の亜熱帯化)を想像すると増々重要度が高いのでは?と類推されます。木の花っ子たちがエアコンを使った部屋に留まらない動き方(ホールや庭)は暑さへの自然な適応具合は自分自身の身体的感覚に貫かれているように感じます。AIに負けない知性は身体に裏打ちされて培われる・・・そんな気がしますが、どうでしょうか?
お盆明けには石川県の私立幼稚園協会で「幼稚園ってどんなとこ?」のイベントが芸術村で2日間開催(えりりんが実行委員で身体表現のブースを担当、木の花の大型積み木を始め遊具をいっぱい活用)、未就園児とお家の方々のみならず、夏の預かりの木の花っ子たちもお散歩がてら芸術村まで出向いて「幼どこ?」を満喫。音楽ブースではあゆどんも入った園長先生のウクレレ演奏にも熱心に聞き入って頂き、他園の先生たちから有難う!って感じで言われてました…笑)。その勢いで先週末はしいの木迎賓館の芝生広場でウクレレパイナのイベント(4年ぶり復活!)にもあゆどん、ちゅうりんが懲りずに参加(あゆどんは4年ぶりにウクレレをケースから出しました・・・笑)。
そして翌日は津幡レガッタのボート大会に木の花の保護者達が初参戦!
うのけボート部など強豪の常連に交じって、惜しくも決勝には進めませんでしたが、2レース漕ぎ、2レース目は1レース目よりタイムを縮めてこれからの伸びしろを予感させる善戦を子どもたちに魅せてくれました。(秋には各園対抗のレガッタも4年ぶりに復活を企画中。よかったら興味のある方はお申し込みを!)
そして夏季保育を終えた週末の土曜日には夕涼み会。コロナ禍明けの今年は初めて土曜日開催としました。そしてこれも初めてのことですが、その午前中に同窓会を開催(例年は夏休みに入ってすぐの7月終わりの土曜日開催)。どちらも分散開催ではなく、コロナ禍前と同様の全員が一堂に会しての開催となりました。
夕涼み会はまだ卒園生までの参加は見送ってもらう代わりに、同窓会で少し夕涼み会気分を味わってもらおうと盆踊りを皮切りに、幼稚園のあちこちに先生たちが「出店」を構えて、様々な課題にチャレンジ。
スタンプラリー形式で園内(屋上・ぐみ棟含む)を懐かしく回ってもらい色々な先生たちとの再会を楽しんでおりました。庭担当のあゆどんは庭の自然物を集めてピタリ100gにする、という「100gに挑戦!」という某Eテレのパクリ(&庭のたまり水を使って水鉄砲的当て、というオプションも)。
在園の子で試してみると、石や葉っぱ、小枝等に混ざって砂を入れるところが木の花っ子らしい、と感心。砂の量で微調整はさすがです。一方卒園児も負けていません。チャレンジは複数名以上で高学年になるほど制限時間を短くしましたが、7,8人ほどでやってきた1年生はぱっと散ってすぐに何かしら持って集まるチームワークで、持ち寄ったモノが即座に100gオーバーするや、モノの入れ替えをあ~だこ~だと相談しつつ100gに。2,3年生はアナログの秤でしたが、100gにやや超えたオーバー分を乗せた枝を少しづつ折って微調整したり、色々な葉っぱを1枚づつ載せて100gに合わせたり、その緻密さに感涙。高学年になると栗のイガを一つ載せてその重量から掛け算であと3つ集めよう…など声を掛け合い戦略が鋭いわ…と思う場面も。
卒園生たち、なかなかやるなあ~(水鉄砲も勝手にたまり水を吸い取ってくれて、夕方の盆踊りのために貢献!感謝、感謝です)。
今回は案内を出していない中学生の子らも6人ほど来てくれました。案内は小学生までしか出していませんが、中学生以上も来てくれるのはすごく嬉しい先生たちでした。
さて、午後からは夕涼み会の準備に夕涼み会係さんと先生たちが園内各所に散って準備。おやじたちも集まり、おやじの会のお店と共に提灯付けも手伝っていただき本番。4年ぶりに全学年揃っての夕方開催でどうなるかと思いましたが、扇風機を持参してくれたり、先生チームの一つがぐみ棟でミュージカル公演を行うなどの影響もあり、極端に密な状況にはならずに(ミュージカルは好評を博したようで、お客さんでいっぱいだった、とか。あゆどんのしがないバルーンのお店も意外に列が途切れず!ミュージカルを見に行けずに残念。どころかお店時間タイムアップまで列が続いて、その子たちの分を盆踊り中にも作り続けるのは初めてのこと。う~ん、意外に人気店ですな…笑、しかし売り上げはダントツでミュージカル!バルーンの店は元が取れない結果に・・・悲。風船の値段の上がり方にびっくりです。)そして盆踊りは庭(年長・年中)とホール(年少・ぐみ)に分かれて密を避けて実施(まつくりさんがお手本役で真ん中のお立ち台で演技も)、楽しく盛り上がって無事終えることができました。夕涼み会係さん、長い準備期間、そして運営とお疲れさまです。おやじの会はじめ、お片付け、撤収も様々なお家の方々、お手伝い頂き、これまた感謝です。
夕涼み会は夏祭りではありますが、これから秋を迎える、季節替わりの節目の行事として8月後半の時期に設定していますが、もろ夏祭りという感じの暑さの中での開催でした。とはいえ音楽に合わせて体を動かすことの楽しさ(子どもも大人も)を味わい、夕方の日が暮れていく園を体験する非日常のひとときをくぐって、これから迎える運動会へのウォーミングアップができたか、と思います。来年度は卒園生等含めた全面開放になりそうかな?夕涼み会を終えると「秋」という季節の開幕を感じるものですが、残暑はまだ続きそうです。
そんな残暑の中、二学期の幕開け。ゆったりと過ごした一学期の中で培ってきたそれぞれの力を集約しながら、非日常の大きな行事をステップを一つづつ踏みながら、グループ、クラス、学年という集団で協同して乗り越えていく、挑戦と冒険の季節の到来です。一人一人の安心・安定感を土台にそれぞれの持ち味、個性を融合して、協同で取り組む場が増えていきます。お家の皆さんの協力も仰ぎつつ、二学期からの新たな舞台を楽しみたいと思います。
あゆどん(記)
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